□□□  鍛冶屋での改造について  □□□
                 (6/05/2004版)


●アイテムの攻撃力/防御力について

武器を装備すれば攻撃力、防具やアクセサリを装備すれば防御力が上がります。
鍛冶屋での強化改造について説明する前に、まずはアイテムの持つ攻撃力と防御力の仕組みについて説明します。

個々のアイテムには、装備したときの攻撃力/防御力に関する情報が記録されているのですが、表示されている攻撃力/防御力そのものが記録されているわけではありません。
アイテムのレベルが 0 or 1 の時に相当する攻撃力/防御力の数値が記録されており、この数値を基準にレベルに合わせて攻撃力や防御力が決まってきます。この性能を決める基準となる数値を『性能値』と呼ぶことにします。
実際にどのように攻撃力/防御力が決まってくるのか。以下の式で表せることがわかっています。

 [攻撃力/防御力] = [性能値] × { 1 + 0.125 × ( [レベル] − 1 ) }  小数切り捨て 
   (レベル0の場合は [レベル] = 1 として計算)

エルクの初期装備「スピア」(入手時:レベル 1/10,攻撃力 3/6)をこの式に当てはめてみましょう。
入手状態のパラメータから、

レベル1のとき攻撃力3
レベル10のとき攻撃力6
であることがわかります。
レベル1の攻撃力は性能値と同じなので、このスピアは 性能値=3 であることがわかります。
レベル10では攻撃力6になることもわかりますが、実際に式に代入してみましょう。

 [攻撃力] = [性能値 3] × { 1 + 0.125 × ( [レベル 10] − 1 ) } = 6.375 → 6(小数切り捨て) 

計算からもレベル10で攻撃力6になることがわかりました。
スピアは初期レベル1での攻撃力が表示されるので性能値がすぐわかりましたが、初期レベルが0,1以外のものでも次式で性能値を特定できます。

  [性能値] = [攻撃力/防御力] ÷ { 1 + 0.125 × ( [レベル] − 1 ) }  小数切り上げ
   (レベル0の場合は [レベル] = 1 として計算)

レベル10攻撃力6になったスピアから性能値を求めると

  [性能値] = [攻撃力 6] ÷ { 1 + 0.125 × ( [レベル 10] − 1 ) } = 2.822… → 3(小数切り上げ)

性能値=3 を求めることができました。
この項で用いた 性能値とレベルによる攻撃力/防御力 の数式の計算結果を『レベル,性能値と攻撃力、防御力の関係』に表でまとめてあります。

アイテムの攻撃力/防御力を決定づけるのは性能値レベルの2つの要素です。この2つが高ければより優れたアイテムになります。
この2要素は鍛冶屋で高めることができ、最終的に到達する能力を引き上げることが可能です。
武器を強化する上で特に重要な改造は以下のとおり

 性能値上昇
  攻撃力/防御力を上げる
  専用装備化(特定キャラ専用装備にし、性能値が1上がる。1度しか実行できない)
 最大レベル上昇
  最大レベルを上げる

レベルは最大でも15まで、性能値はアイテム毎に上限が決められています。個々のアイテムの上限は『アイテム改造限界表』にまとめられています。
先の例に取り上げたエルクの初期装備「スピア」の性能値は専用化装備化を含めて最大でとなることがわかっています。
次の表は、『レベル,性能値と攻撃力、防御力の関係』より「スピア」の取りうる攻撃力の部分をピックアップしたものです。

性能値とレベルによる攻撃力(スピア:エルク初期装備)
レベル
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15






3 3 3 3 4 4 4 5 5 6 6 6 7 7 7 8
4 4 4 5 5 6 6 7 7 8 8 9 9 10 10 11
5 5 5 6 6 7 8 8 9 10 10 11 11 12 13 13
6 6 6 7 8 9 9 10 11 12 12 13 14 15 15 16
7 7 7 8 9 10 11 12 13 14 14 15 16 17 18 19
8 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22
9 9 10 11 12 13 14 15 16 18 19 20 21 22 23 24
10 10 11 12 13 15 16 17 18 20 21 22 23 25 26 27
11 11 12 13 15 16 17 19 20 22 23 24 26 27 28 30
12 12 13 15 16 18 19 21 22 24 25 27 28 30 31 33
13 13 14 16 17 19 21 22 24 26 27 29 30 32 34 35
14 14 15 17 19 21 22 24 26 28 29 31 33 35 36 38

この中での部分が、スピアをそのままレベルアップしていった時に取りうる攻撃力です。(性能値3のとき、レベル1〜10での攻撃力/防御力)
スピアの初期状態から鍛冶屋で最大レベルを15まで上げると、最終的に レベル15攻撃力8) になります。
スピアの初期状態から鍛冶屋で性能値を13まで上げると、最終的に レベル10攻撃力27)になります。
これら2つの強化を行うことで、 レベル15攻撃力35)となります。
さらに専用装備化も行えば性能値14になり、レベル15攻撃力38)になります。

鍛冶屋での改造は、自分の好きなときに好きなだけ行えるわけではありません。
これについては次の項で説明したいと思います。

●鍛冶屋での改造について

鍛冶屋では以下の4種類の改造が可能です

1)装備/使用特殊効果発生
  アイテムに装備したとき、使用したときの特殊効果を付加します。
  実行不可条件
   既に何らかの効果が発生している
   付加できる効果が用意されていない

2)最大レベルを上げる
  アイテムの最大レベルを上げます。上限は15。
  前項で述べたとおり、最大レベルが上がることにより、最終的に到達する攻撃力/防御力が高くなります。
  実行不可条件
   最大レベルが既に15になっている
   既に現在のアイテムのレベルがその時点での最大レベルに達している(LV12/12 のような状態)
   改造可/不可フラグ(後で説明)が「不可」の場合

  ※実行後(最大レベル15になった時点も含む)、改造可/不可フラグが「可」or「不可」変動します。

3)攻撃力/防御力を上げる
  アイテムの性能値を上昇させます。性能値の上限はアイテム毎に決められています。
  実際の 攻撃力/防御力は、[性能値] × { 1 + 0.125 × ( [レベル] − 1 ) }小数切り捨て で算出されます。
  「+1」「+2」のつくものは、・・・「+9」「SS(+10)」まで実行でき、そうでないものはプレイ中に上限を確認できません。
  実行可能回数については、『アイテムの改造限界表』にまとめてあります
  実行不可能条件
   性能値が決められた上限に達している
   改造可/不可フラグ(後で説明)が「不可」の場合
 ※実行後(性能値が上限に達した時点も含む)、改造可/不可フラグが「可」or「不可」変動します。

4)専用装備化
  アイテムを特定のキャラだけしか装備できないようにします。
  他のキャラが装備できないという制限は付きますが、性能値を1上げることができます
  実行不可条件
   既に専用装備化されている


※ 2),3)の「改造可/不可フラグ」は同じものです。

改造可/不可フラグ」とは・・・
最大レベルを上げる」と「攻撃力/防御力を上げる」の2つの強化改造に共通したアイテム情報で、実行可能/不可能を決定している内部パラメータです。
内部パラメーラであるため、プレイ中に表示される情報で「可/不可」の確認はできません。実際に鍛冶屋で2つの強化改造ができるかどうかで判断するしかありません。(どちらか一方の強化改造で選択可能であれば「改造可/不可フラグ=可」ということになります。)
ほとんどのアイテムが初期の段階で「可」を示しています。
「可」→「不可」となるきっかけ、これは強化改造を実行したときで、ランダム(その時々の内部の適当なタイミング)で「可」→「不可」に変更されてしまいます。

運良く 「可」のままであればさらなる強化改造を実行することができ、運悪く「不可」となってしまうと二度と「可」に戻ることはなく、これ以上の強化はできなくなってしまいます。

一方の強化改造が上限に達した時点でも、改造可/不可フラグがランダムで「不可」になります。フラグは2つの強化改造に共通しているので、当然もう一方の強化改造も行えなくなります。
改造可/不可フラグの確認は、次に実行したい強化改造が可能であるかどうか、で判断して下さい。

「不可」になったものは、たまたまランダムな処理で「不可」になった(運が悪かった)だけです。実行前のデータをロードして改めて最後に行った強化改造を施せば、いずれ「可」の状態のものができます。
うまくいかない場合、改造限界表で既に上限に達していないか確認して下さい。上限に達していないようであれば単に運が悪いだけです。
掲示板でも質問されても「運が悪い、やり直して」という回答しかもらえません。より強化したいのであれば、根気よく繰り返して下さい。

限界改造のためのアドバイス
1.改造限界表で限界レベル、攻撃力/防御力を確認する。
2.まずは最大レベルを限界まで上げる。 性能値(攻撃力/防御力)を先に上げるよりは強化改造の進行程度がわかりやすいです。
3.限界レベルに達した時点で、攻撃力/防御力を上げることができるか確認しておく。(これをしない人が多いです!)
4.攻撃力/防御力を限界まで上げる。


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