データクリスタル8


『《環》の封印について(1/4)』

地下施設の完成があとわずかに迫った頃、
不覚にも我々は、《環》に
『封印計画』の存在を知られることとなる。
同胞の1人が《環》の甘い誘惑に落ち、
その精神に介入されたことが原因であった。

しかし、その同胞が計画の全容を知る立場に
なかったことは不幸中の幸いであった。
《環》の目は、《アーネンベルク》と
《デバイスタワー》に向かうことは無く、
湖岸にある地下施設のみを捉えたのだ。